イ・やしなう

普及版 字通 「イ・やしなう」の読み・字形・画数・意味


9画

[字音]
[字訓] やしなう

[説文解字]

[字形] 会意
宀(べん)+(い)。〔説文〕七下に「ふなり」とし、また「室の東北隅、の居るなり」という。字を声とするが、乳房の象形。宀は。乳子を養育することを祖霊に告げる意。廚房の意ではない。

[訓義]
1. やしなう。
2. 室の東北隅をいう。西南隅は奥(おう)、東南隅を(おう)という。

[古辞書の訓]
名義抄 室の東北隅。ヤシナフ

[語系]
・頤jiは同声。は乳房の形。宮養の儀礼を行い、祖霊に告げる、授乳することを頤という。頁は儀礼のときの姿をいう。乳飲み子の楽しむさまを・煕(熙)という。巳が乳子の象。

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android