いんげん

精選版 日本国語大辞典 「いんげん」の意味・読み・例文・類語

いん‐げん

  1. 〘 名詞 〙
  2. 高慢なものの言いよう。えらぶって、誇大に言う口のきき方。また、そのことば。
    1. [初出の実例]「諸人申事に過といんげんとは、一つ事なれとも、いんげんはある事を申ふるる、過言(くごん)はなき事を申ふるる也」(出典甲陽軍鑑(17C初)品三〇)
  3. ( 形動 ) 目上の者を無視したふるまいをすること。無礼なさま。僭越(せんえつ)
    1. [初出の実例]「此一両年長者めが〈略〉無礼(ぶれい)也と聞けるが、牛若とやらさる若とやらんを聟(むこ)に取たるゐんげんな」(出典:浄瑠璃・源氏冷泉節(1710頃)上)

いんげんの補助注記

語源未詳。「威厳」「威言」と関係あるか。→「いげん(威言)」の補注

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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