化学辞典 第2版 「インフレーション成形」の解説
インフレーション成形
インフレーションセイケイ
inflation(blown, tubular)process
熱可塑性プラスチックのフィルム成形の方法.押出機の円筒用口金(ダイ)からチューブを押し出すと同時に,このチューブ内部に空気を圧入して膨らませながら連続的にフィルムをつくる.この得られたフィルムをインフレーションフィルムとよぶ.一般にはポリエチレンフィルム,ポリプロピレン,軟質塩化ビニル,ナイロンなどのフィルム成形に使われる.また,単一高分子の成形だけでなく,積層フィルムもつくられる.チューブ状に成形されることから,底部を熱融着して袋状にした包装用途に使われる.このほか,チューブを切り開いてシート状にしたフィルムも,ラッピングフィルムなどに使用されている.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報