ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「イープル」の意味・わかりやすい解説 イープルYpres オランダ語ではイーペル Ieper。ベルギー西部,ウェストフランデレン州の小都市。オーステンデの南約 40km,イーペルレー川沿いに位置する。 10世紀に城を中心に発達し,13世紀にはラシャ工業の発達によりブリュッヘ,ヘントに次ぐフランドルの重要都市となる。当時の人口は 20万と推定されるが,盛時の面影は再建されたゴシック様式の巨大な衣料会館 (1214創建) ,シント・マールテン大聖堂 (13世紀) などに偲ぶことができる。戦略上重要な位置にあり,14世紀末から次々と戦乱や宗教上の混乱に巻込まれ衰退。ことに第1次世界大戦では,町東部の川の突出部の獲得をめぐり大激戦が行われ,25万のイギリス兵を含む 30万余の連合軍兵が戦死し,イープルの町は廃虚と化した。付近一帯には 140ヵ所の墓地がある。農産物市場のほか,繊維工業,建築資材工業が立地。人口3万 5235 (1991) 。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by
日本大百科全書(ニッポニカ) 「イープル」の意味・わかりやすい解説 イープルいーぷるYpres ベルギー北西部、西フランドル州西部の郡都イーペルのフランス語名。[編集部][参照項目] | イーペル 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例 Sponserd by