最新 地学事典 「ウィルト第2」の解説
ウィルトだいに
ウィルト第2
Wild 2
1928年にスイスの天文学者Wildにより発見された短周期彗星であり,正式名は81P/Wild。遠日点がカイパーベルトである軌道を周回していたが,1974年9月に木星近傍を通過し,それ以降,遠日点が木星付近である軌道に移り,周期約6年で木星と太陽を周回している。2004年1月に米国NASAのスターダスト探査機が彗星から放出された微粒子をエアロジェルを用いて捕獲し,2006年初頭にサンプルが入ったカプセルが地球に帰還した。サンプルから太陽近くで形成された高温形成物質が発見され,太陽系形成期に太陽近傍から太陽系外縁部に物質移動が起きていたことが明らかになった。
執筆者:中村 智樹
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

