ウィレンドルフ遺跡(読み)ウィレンドルフいせき(その他表記)Willendorf

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ウィレンドルフ遺跡」の意味・わかりやすい解説

ウィレンドルフ遺跡
ウィレンドルフいせき
Willendorf

オーストリアドナウ川北側にある後期旧石器時代の代表的遺跡。遺跡は数地点見られるが,最重要なのはウィレンドルフIIである。ここには 9層あり,下層にはオーリニャック文化,中層には東グラベット文化(→グラベット文化),上層には東グラベット文化の発展したかたちであるパブロフ文化がみられる。この最上層のパブロフ文化はえぐりのある尖頭器を特徴としており,この層から石灰岩でつくられた著名な『ウィレンドルフのビーナス』が出土している。東・中央ヨーロッパの後期旧石器文化の編年上で最も重要な遺跡として知られている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

関連語 ビーナス

パソコンやサーバーに侵入して機密文書や顧客情報のデータを暗号化して使えない状態にし、復元と引き換えに金銭を要求するコンピューターウイルス。英語で身代金を意味する「ランサム」と「ソフトウエア」から名付...

ランサムウエアの用語解説を読む