グラベット文化(読み)グラベットぶんか(英語表記)Gravette culture

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「グラベット文化」の意味・わかりやすい解説

グラベット文化
グラベットぶんか
Gravette culture

後期旧石器時代ヨーロッパ黄土地帯を中心にして栄えた文化。石刃を原材として使用し,尖頭器ナイフ形石器刻器削器などの石器をつくり,骨角器も使用している。いわゆる旧石器時代ビーナスと呼ばれる婦人像大半はこの文化に伴う。オーリニャック文化とほぼ同時期に現れ,フランスなどでは,同一地域に両文化がみられるところもある。フランスでは上部ペリゴール文化と呼ばれることが多い。グラベット文化は後期旧石器時代後葉には,それぞれの地域でその環境に応じて多様化し,地方色豊かなものになっている。

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