ウェッブウィリアム・フラッド(その他表記)Webb William Flood

20世紀日本人名事典 の解説

ウェッブ ウィリアム・フラッド
Webb William Flood

07の法律家 東京裁判の裁判長。



国籍
オーストラリア

生年
1887年1月21日

没年
1972年8月11日

出生地
クインズランド州ブリスベーン

学歴〔年〕
クインズランド大学卒

経歴
1913年クインズランド法曹協会、事務弁護士を経て、’22年クインズランド州法務次官、’25〜46年同州最高裁判事となり、仲裁裁判所長官を兼務。’40〜46年同州最高裁長官。その後連邦高等裁判所判事となり、’58年退官。その間多くの公職に就いたが、’43年オーストラリア政府の要請でニューギニア戦における日本軍の行為を調査、’44年連合国戦争犯罪委員会のオーストラリア代表となり、’46年の極東国際軍事裁判ではマッカーサー元帥から裁判長に任命された。ウェッブ裁判長は「天皇東条英機内閣は同罪」とする立場をとり、キーナン検事の「天皇に戦争責任はない」という主張と対立、最終裁判で死刑減刑を主張する個別意見を提出したが、マッカーサー元帥の決定で意見は入れられず、刑は執行された。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

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