ウェンシリ岳(読み)うえんしりだけ

日本歴史地名大系 「ウェンシリ岳」の解説

ウェンシリ岳
うえんしりだけ

下川町の南東、紋別郡西興部にしおこつぺ村・滝上たきのうえ町の境にあり、標高一一四二・三メートル。北見山地の北部に位置し、南の幾山いくさん(一〇三〇・九メートル)から北の札滑さつこつ(九九二・七メートル)間に一〇〇〇メートル前後の峰が連なる。山頂には一等三角点(名称は察来岳)が設置されている。西興部村側は藻興部もおこつぺ川の源流で、麓からは切立った山並がみえる。下川町側は名寄川支流のポロナイポロ川の源流となっている。「西蝦夷日誌」には「カモイシリ岳」とみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内のウェンシリ岳の言及

【西興部[村]】より

…興部川と藻興部(もおこつぺ)川の狭い傾斜地にわずかに農耕地が開ける。第2次大戦後,畑作から酪農への転換を図り,現在は酪農が基幹産業となっている。南西端のウエンシリ岳(1142m)は北見山地の山々やオホーツク海を望む雄大な眺めとお花畑で知られ,山腹には藻興部川が万年雪をくりぬいてつくった氷のトンネルの奇勝がある。国道239号線が通じる。…

※「ウェンシリ岳」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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