北見山地(読み)きたみさんち

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

北海道中央脊梁山地の北部を構成し,大雪山以北の東側標高約 1000mの山地。中央部の基盤は秩父古生層,中生層,周辺部に新第三紀層が広がり,これらを貫いて安山岩,流紋岩の噴出が見られる。地形浸食の進んだ従順山地で,そのなかに武華山(1759m),武利(1876m),天塩岳(1558m)などが残丘となってそびえる。この山地はオホーツク海側斜面と上川盆地名寄盆地などの中央盆地列との分水嶺となり,石北峠,北見峠,咲来峠(さっくるとうげ)が東西を結ぶ。金,銀,銅など鉱物資源を埋蔵し,森林資源にも恵まれ,エゾマツトドマツの美林が多い。東麓の温根湯温泉は有名。最も原始的な景観に富む天塩岳,渚滑岳周辺は,天塩岳道立自然公園に属する。

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百科事典マイペディアの解説

北海道北部,大雪山塊以北の北西―南東に延びる山地。古生層,中生層の基盤に第三系が重なり,天塩岳(1558m),武利岳(1876m),武華山(1759m)などが残丘状に突出。エゾマツ,トドマツの針葉樹林が顕著。火山活動に伴う金属鉱床があり,鴻之舞(こうのまい)鉱山があった。
→関連項目美深[町]北海道

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世界大百科事典 第2版の解説

北海道北部から北東部にかけて走る山地。オホーツク海斜面と日本海・太平洋斜面とを分け,また北海道の基本的な気候区を分ける山嶺線の一つとなっている。東は網走河谷で限られ,西は中央盆地列で天塩山地と,南は石狩川上流の河谷で石狩山地と区分されている。蝦夷山系の一部を構成するが,この山系に含まれる他の山地が南北方向に伸びるのに対して,北東方向に山稜が伸び,いくつかの塊状山地に分かれている。大部分は標高1000m以下のなだらかな従順山地で,南に向かって高度を増し,南部には壮年山地様相を示す部分もある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

北海道北東部の山地。東のオホーツク海岸に並行して広がり、西は中央盆地列に向かって急斜し、南は石狩山地に接し、南東は網走(あばしり)川河谷で限られている。蝦夷山系(えぞさんけい)の一部を構成するが、他の山地とは違って、いくつかの塊状山地に分かれる。北からポロヌプリ山地、北部・中部・南部の各山地が並び、南に行くにしたがって高度を増す。大部分は1000メートル以下の従順山地であるが、南部には壮年山地の様相を示す部分もある。天塩岳(てしおだけ)(1558メートル)や渚滑岳(しょこつだけ)(1345メートル)などの高山は、侵食に強い火成岩類からなる残丘である。火成作用によって金、水銀などの金属鉱床が形成され、かつてはイトムカ、鴻ノ舞(こうのまい)などわが国有数の鉱山が操業していた。周氷河性の緩斜面が各所にみられ、オホーツク海沿岸には広い海成段丘が発達して、農業生産性の低い重粘土質土壌をのせている。[岡本次郎]

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精選版 日本国語大辞典の解説

北海道北東部の山地。西側は天塩(てしお)川に、南側は石狩山地に限られ、オホーツク海の海岸に平行して走る。最高峰は天塩岳(一五五八メートル)。

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