下川町(読み)しもかわちよう

日本歴史地名大系 「下川町」の解説

下川町
しもかわちよう

面積:六四四・二〇平方キロ

昭和二四年(一九四九)一二月、上川郡下川村が町制を施行して成立。上川支庁管内北部に位置し、北は網走支庁管内紋別郡雄武おうむ町、東は同郡西興部にしおこつぺ村、南東は同郡滝上たきのうえ町、南は朝日あさひ町、南西は風連ふうれん町、西は名寄市に接する。北見山地丘陵が広がり、中央部を西流する名寄川沿いに細長い平野を形成する。名寄川の支流には然別しかりべつ川・ペンケ川・パンケ川・サンル川などがある。名寄川に沿って東西に国道二三九号が通り、北に主要道道下川―雄武線、南に同下川―愛別線が通る。「丁巳日誌」(天之穂日誌)みえる「ベンケヌカナン」「サンルベシベ」「モサンルベシベ」「シカリ」「ベンケルベシベ」などが町域に比定される。「サンルベシベ」は蝦夷全図にもみえ、天之穂日誌には「此処より堅雪のせつ一日上りて少しの山を越るやソウヤ領ホロナイの源え下るとかや。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「下川町」の意味・わかりやすい解説

下川〔町〕
しもかわ

北海道北部,北見山地にある町。天塩川支流の名寄川上流に位置する。 1949年町制。 1901年 55戸が入植国有林を主とする森林面積が町域の 90%近くを占め,林業農業が主産業。銅のほか金,銀,亜鉛を産する下川鉱山,金,銀を産する珊瑠 (さんる) 鉱山の両鉱山があったが閉山。農業は名寄川河谷を中心に,酪農米作が行われる。国道 239号線が町域を横断。面積 644.20km2。人口 3126(2020)。

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