日本大百科全書(ニッポニカ) 「ウオジラミ」の意味・わかりやすい解説 ウオジラミうおじらみ / 魚虱fish-louse 節足動物門甲殻綱ウオジラミ目Caligoidaの海産動物の総称。魚類やクジラ類に外部寄生する。寄生部位により多くの科に分化しているが、元来はプランクトン生活の橈脚(とうきゃく)亜綱の一群である。一般に体長5~15ミリメートルで、雌雄異型。宿主の体表をはい回って吸血するものだけでなく、えらについたり、宿主の体内に組織を伸ばすものもある。固定寄生をするものでは形態変化がとくに著しく、甲殻類としての体制をまったく失っているものも少なくない。[武田正倫] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例