改訂新版 世界大百科事典 「ウォッシュ湾」の意味・わかりやすい解説 ウォッシュ湾 (ウォッシュわん)Wash イギリス,イングランド中部東岸にある北海の浅い入江。長さ約32km,幅約24kmで,リンカンシャー,ノーフォーク両州に囲まれる。後氷期の海進によって形成され,かつてはケンブリッジやピーターバラ付近まで湾が広がっていたが,ウーズ,ネン,ウェランド,ウィザムなどの河川によってしだいに埋積された。沿岸一帯はフェンランドFenlandと呼ばれる大沼沢地であり,ローマ時代から開発が試みられ,17世紀に排水・干拓事業が完成した。海岸や湾内には湿地,砂堆が多く,主要港のボストン,キングズ・リンへは浚渫(しゆんせつ)航路が通じている。執筆者:長谷川 孝治 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by