ウシヅラカミキリ(読み)うしづらかみきり

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ウシヅラカミキリ」の意味・わかりやすい解説

ウシヅラカミキリ
うしづらかみきり / 牛面天牛
[学] Exechesops loucopis

昆虫綱甲虫目ヒゲナガゾウムシ科に属する昆虫。本州四国、九州、ベトナム北部に分布する。体長8~9ミリメートル。体は太短く、体のわりに顔面が大きくて平たく、白い毛を密生し、雄の頭部は三角形で両角に目がある。前胸は黄褐の毛に覆われ、白と黒い毛の小紋を備える。上翅(じょうし)は灰色ないし灰褐色の毛に黒い毛の断続した小紋を備える。7月末からエゴノキにみられ、雌は果実に穴をあけて卵を産み付ける。幼虫は実の中で成育し、翌年6月ごろ蛹(さなぎ)になる。幼虫はチシャノムシとよばれ、釣りの餌(えさ)として珍重される。

[中根猛彦]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

日本の株式の水準を示す、東京証券取引所第1部225銘柄の平均株価。単位は円。構成銘柄は時価総額の分布の変化などにより、適宜入れ替えられている。現在の形になったのは1985年5月からである。ダウ・ジョー...

日経平均株価の用語解説を読む