ウセナイ(読み)うせない

日本歴史地名大系 「ウセナイ」の解説

ウセナイ
うせない

アイヌ語に由来する地名。本来は河川名だったと思われるが、コタン名としても記録されている。天保郷帳に「シツナイ持場」のうち「ウセナイ」とみえ当地一帯は近代に入り有良うら村に包含された。片仮名表記は「ウセナイ」以外に異表記をみないが、「うせ内」(享保十二年所附)もある。漢字表記は「宇世内」(木村「蝦夷日記」)、「禹勢内」「宇瀬内」(野作東部日記)がみられる。語義について「地名考并里程記」には「夷語ウセナイとは、只の沢といふ事。扨、ウセとは、只亦は顕れると申事。ナイは沢又は小川の事にて、此川に何魚もなきゆへ此名ありといふ。未詳」とある。板本「東蝦夷日誌」は「顕る義。此処岬なる故に号なり」としている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む