ウネティチェ文化(読み)ウネティチェぶんか

改訂新版 世界大百科事典 「ウネティチェ文化」の意味・わかりやすい解説

ウネティチェ文化 (ウネティチェぶんか)

チェコスロバキアのプラハ郊外にあるウネティチェÚnětice遺跡を標準遺跡とする青銅器時代前期の文化。アウンイェティツAunjetitzとも呼ぶ。この遺跡で多量の青銅器が発見され,中部ヨーロッパで青銅器時代の始まったことが示された。ボヘミアとモラビアを中心とする文化で,銅線を複雑に折り曲げた装身具,青銅でできた重い首輪(インゴット・トルク),長身で薄刃の斧,柄に鋲留めする短剣と戈は,この文化の指標である。これらの一部は広くドイツのライン地方や北部オーストリアに分布しており,またイギリスのウェセックス地方の文化にも影響をおよぼしている。ウネティチェ文化の青銅器は,ミュケナイ文明とよく似たところがあり,時代もそれと同じ前1900-前1500年ころのものとみられている。たいへん広い範囲を占める文化であるので,地域的な差も著しい。
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