最新 地学事典 の解説
ウラントリウムヘリウムほう
ウラントリウムヘリウム法
(U-Th)/He dating
放射性核種であるU・Thのα壊変により生成される4Heを用いる年代測定法。238Uが206Pbに,235Uが207Pbに,232Thが208Pbに壊変するまでに,それぞれ8・7・6個のα粒子(4Heの原子核)が放出される。Heは気体であるため岩石中から散逸しやすく,年代測定に良く用いられる鉱物であるジルコンやりん灰石の場合,閉鎖温度はそれぞれ約180℃,約70℃とされる。同じく閉鎖温度の低いフィッション・トラック(FT)法とともに地殻浅部の隆起・削剥史を解明する手段として多く利用されている。
執筆者:伊藤 久敏
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

