ウロダマヤドリ(その他表記)Choristella vitrea

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ウロダマヤドリ」の意味・わかりやすい解説

ウロダマヤドリ
Choristella vitrea

軟体動物門腹足綱ウロダマヤドリ科。殻高 1.1cm,殻径 0.95cm。殻は薄く半透明白色,殻表は平滑で光沢がある。螺塔は円錐形で5階,螺管はよくふくらむ。殻口は円形で大きく,その縁は薄い。臍孔は小さく狭い。軟体は白色で,頭に触角はあるが眼を欠く。ふたは薄く,淡黄色で少旋型。雌雄異体で,雄の右の触角には繊毛の生えた溝があり,交接器として働くと考えられている。相模湾から九州西岸の水深 50~100mに分布し,ナヌカザメなどサメ類の卵嚢内にすむ。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android