ウンムアルカイワイン(その他表記)Umm al-Qaywayn

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改訂新版 世界大百科事典 「ウンムアルカイワイン」の意味・わかりやすい解説

ウンム・アルカイワイン
Umm al-Qaywayn

アラブ首長国連邦北部を占める,同連邦構成国の一つ。ウンム・アルガイワイン,ウンムルグワインなどとも表記する。英語ではUmm al-Qaiwainとも。面積777km2,人口4万9000(2005)。主都はウンム・アルカイワイン。国名は〈力の母〉という意味をもつ。かつては天然の良港で,かなり繁栄したものと思われるが,現在では連邦中もっとも人口が少なく,出入国の人数も少ない。財政的にはアブ・ダビーに大きく依存している。主産業は漁業で,イカ,甲殻類のほか遠洋ものも扱う。連邦政府も漁業振興に力を注ぎ,漁港整備や冷凍施設の建設,さらには漁船へのローンなどの政策を実施している。農業では飛地であるファラジュルムアッラーが有名である。工業面ではセメント工場が操業している。主要部族はアリー族で,その中のムアッラー族が首長家を構成する。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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