エア・シャトル・サービス(その他表記)air shuttle service

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

エア・シャトル・サービス
air shuttle service

座席予約をせず,満席の場合は増発便を投入する高頻度の2地点間航空輸送シャトルとは織機の梭 (ひ) のことで,シャトル・サービスは元来鉄道の短距離ピストン輸送について用いられたことばだが,航空輸送についても旅客密度の高い路線で積み残し客の解消策と予約手続の省略策として導入された。航空機は座席数以上に旅客を乗せることができないため,通常は座席予約が必要で,満席の場合は空席待ちか別便の利用を余儀なくされる。しかしシャトル・サービスの導入によって,こうした問題が解消され,旅客の不便がなくなる。 1961年アメリカ合衆国のイースタン航空がワシントン D.C.-ニューヨーク間で開始したのが最初で,同航空のボストン-ニューヨーク路線やイギリスの英国航空のロンドン-エディンバラ線,ロンドン-グラスゴー線など輸送密度の高い中距離区間に導入された。乗客はバスに乗車するときと同様,機内で航空券を購入した。 1990年代になってイースタン航空は消滅,この種の航空サービスはみられなくなり,低運賃サービスへと移行した。

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