エキ・タク・ト・やぶれる・うかがう

普及版 字通 の解説


13画

[字音] エキ・タク・ト
[字訓] やぶれる・うかがう

[説文解字]
[その他]

[字形] 象形
獣屍の象。風雨にさらされて、分解する状態となっている形。(と)・繹(えき)の初文とみてよい。〔説文〕十下に字を(じよう)部に属し、「司(うかが)ひるなり」とし、を人を驚かす意、「をして目を將(もつ)て罪人を捕へしむ」とするが、その意の用例もなく、声の字の声義を考えることもできない。解・解釋(釈)は獣屍がほぐれて分解するさまをいう。その色を脱したものを皋といい、白色の意。これも獣屍の象である。

[訓義]
1. やぶれる、やぶる。
2. うかがう、うかがいみる。
3. 懌・繹・択と通用する。

[古辞書の訓]
名義抄 タカシ 〔字鏡集〕 ヒク・ウカガフ・ウルハシ・ツミス・ネガフ・コノム・タマフ・タカシ・ヒラ

[声系]
〔説文〕に声として釋・譯(訳)・・驛(駅)・澤(沢)・擇(択)・繹・鐸・など十五字を収める。おおむね、ほぐれて解ける、演繹するの意をもち、の声義を承ける。釋は(べん)(獣爪)を以て獣屍を裂く意の字である。

[熟語]

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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