エムディヴィ(読み)エムディビ(その他表記)EMDIVI

デジタル大辞泉 「エムディヴィ」の意味・読み・例文・類語

エム‐ディビ(EMDIVI)

遠隔操作ウイルスの一。標的型メールを送りつけ、メール本文中のURL添付ファイルを通じてコンピューターウイルスに感染させるもの。
[補説]平成27年(2015)、日本年金機構職員が利用するパソコンが感染し、約125万件もの年金加入者の個人情報が流出する事件が起こった。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

知恵蔵mini 「エムディヴィ」の解説

エムディヴィ

外部からインターネットを経由してパソコンの遠隔操作を可能にする、コンピューターの遠隔操作ウイルスの名称。攻撃者は、「医療通知のお知らせ」などのタイトルを付けたメールに、ワードファイルなどに偽装したエムディヴィを含むファイルを添付して、標的に送る。受信者が添付ファイルを開くとエムディヴィが実行され、勝手に個人情報が外部サーバーに送られる。2015年6月に発生した日本年金機構から約124万件の個人情報が流出したとみられる事件でもエムディヴィがメールの添付ファイルに含まれており、年金機構の個人情報の一部が東京・港区の海運会社のサーバーなどに勝手に送付されたと見られている。

(2015-6-9)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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