エルキン(読み)えるきん(その他表記)Stanley Elkin

日本大百科全書(ニッポニカ) 「エルキン」の意味・わかりやすい解説

エルキン
えるきん
Stanley Elkin
(1930―1995)

アメリカの作家。セントルイスのワシントン大学教授。知的ユーモアとことば遊びを得意とするが、それはユダヤ系の宿命という暗くて重い現実に根ざすものである。短編集『グチ人間とオセッカイ人間』(1966)のなかの一編「路地裏にて」の主人公は、事故でも癌(がん)でも死ぬことを許されず、ユダヤ人として撲殺される。『悪い男』(1967)は、ユダヤ系のデパート社長がカフカのヨゼフ・Kのように突然逮捕される物語だが、作者はこれをユーモラスな刑務所百科事典ともいうべきものに仕上げている。ほかに『ボズウェル』(1964)、『ディック・ギブソン・ショー』(1971)、『アレックスジプシー』(1973)などがある。

[寺門泰彦]

『寺門泰彦訳『悪い男』(1971・新潮社)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

関連語 新潮社

菊の節供,九月節供,重九 (ちょうく) ともいう。五節供の一つ。旧暦9月9日の節供で,奈良時代より,宮中では天皇が紫宸殿に出御し,群臣に宴を賜わり詩歌文章をつくらせる菊花の宴が行われ,年中行事となった...

重陽の用語解説を読む