普及版 字通 の解説
9画
[字訓] ふかい・ひろい
[説文解字]
[甲骨文]
[字形] 会意
合+廾(きよう)。〔説文〕三上に「蓋なり」とし、合と廾の会意とするが、小篆の字形には疑問があり、その古文の字形から考えると婦人の分の形であろう。卜文に胯間を開き、両手を加える形があり、分の意に用いる。〔周礼、春官、典同、注〕に「中央(ひろ)きを謂ふ」とするのが初義に近い。
[訓義]
1. ふかい、ひろい。
2. おおう、せばめる、あわせる。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕 クチスボ 〔字鏡集〕 オホフ・トホス・オナジ・ワタ
[声系]
〔説文〕に声として・など五字を収める。おおむね覆い斂(おさ)める意をもつ字である。
[語系]
・・奄・掩iamは同声。掩蓋の意がある。
[熟語]
鬱▶・蓋▶・侈▶・声▶・中▶・鄙▶・斂▶・陋▶
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報