20世紀西洋人名事典 「オウスマンサンベーヌ」の解説
オウスマン サンベーヌ
Ousmane Sanbène
1923 -
セネガルの作家,映画監督。
ジギンショル生まれ。
第二次大戦中はフランス軍の狙撃兵として従軍。1948年マルセイユに行き、港湾労働者組合運動に参加。’56年自伝的小説である「黒い沖沖仕」をフランス語で発表したり、ダカール・ニジェール鉄道のストライキを取材した小説「神の森の木々」(’60年)などを書く。’62年頃から映画を始め、「黒人女」(’66年)でカンヌ映画祭ジャン・ビコ賞を受賞。「ハラ」では体制批判の色が濃く、検閲で削除を受ける。サンゴール大統領在任中につくられた「チェド」(’77年)はセネガルでの上映が禁じられた。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報