最新 地学事典 「オキシホルンブレンド」の解説
オキシホルンブレンド
oxyhornblende
(1)これまでFe3+に富み,構造式においてFe3+/Fe2+>1,かつOHが少ない(化学式においてOH<1)ホルンブレンドをいったが,実際にはホルンブレンドにそのようなものは存在しない。オキシ角閃石は,ケルスート閃石(kaersutite, NaCa2(Mg3Ti4+Al)(Si6Al2)O22O2)など限られた種のみである。
(2)従来オキシホルンブレンド,酸化角閃石としてきたものは,火山岩中のホルンブレンドが高温で酸化された鉱物で,しばしば超顕微鏡的な(010)輝石ラメラを含む。単斜晶系,空間群C2/m,格子定数a~0.98nm,b~1.81,c~0.53,β~105°,単位格子中2分子含む。黒褐・赤褐色。短柱状・長柱状結晶。比重~3.3。多色性X黄,Y暗褐,Z暗赤褐。屈折率α~1.662~1.690,β~1.672~1.730,γ~1.680~1.760,光軸面(010),2Vx~60°~82°。C∧Z~0°~18°。実験的にホルンブレンドを加熱するとオキシホルンブレンドが生成。火山岩中にのみ産出。岩石学の分野では玄武岩質角閃石ともいった。
執筆者:松原 聰・冨田 克敏
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

