おしくらまんじゅう

改訂新版 世界大百科事典 「おしくらまんじゅう」の意味・わかりやすい解説

おしくらまんじゅう

子どもの遊びの一種地方によって〈おしあい〉〈おしあいしんじ〉〈おしくらまんぞ〉などの別称がある。《嬉遊笑覧》に〈めじろおし〉とあり,江戸期にはこの名もあったらしい。きわめて素朴な遊びで,壁や塀などに沿って1列になるか,円の区画内で相互に押し合い,列外,区画外に出た者は失格となる。地方によって多少異なるが,次のようにはやしながら遊ぶ。〈おしくらまんじゅう押されて泣くな,あんまり押すとあんこが出るぞ〉。寒い季節の遊びで,この声が聞こえるようになると年の瀬の近いことを知らされた。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む