改訂新版 世界大百科事典 「オソン1世」の意味・わかりやすい解説
オソン[1世]
Óthon Ⅰ
生没年:1815-67
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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【歴史】
ギリシア解放戦争後のロンドン議定書(1830)によってギリシアの独立は国際的に認められるところとなり,近代ギリシア王国の成立(1832)は,過去2000年近くも異民族支配下にあったギリシア民族の〈古代以来の政治的再生〉とみなされた。ドイツのバイエルンより迎えた初代国王オソン1世(在位1832‐62)は首都をアテネに移し,西欧諸国をモデルにした国家建設に着手したが,バイエルン人摂政影響下での復古主義的な統治は,長年の戦乱で疲弊した経済・秩序を回復するどころか,かえって税制の改革などにより国民の生活を苦しくした。財政難に悩む政府は多額の外債を列強に仰いでその傀儡(かいらい)にも等しく,43年の無血革命により議会が開設されてからは3列強(イギリス,フランス,ロシア)に操られる諸党派の政争が絶えなかった。…
※「オソン1世」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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