おたんちん(読み)オタンチン

デジタル大辞泉 「おたんちん」の意味・読み・例文・類語

おたんちん

おたんこなす」に同じ。
江戸新吉原で、嫌な客をいった語。
色男ねこも―も、かよひ郭の仲街なかのちゃう」〈洒・恵比良濃梅・後序〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「おたんちん」の意味・読み・例文・類語

おたんちん

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) 人をあざける語。のろま。まぬけ。特に、寛政享和一七八九‐一八〇四)頃、江戸新吉原では、いやな客をさしていった。おたんこなす。
    1. [初出の実例]「『舛楼(せいろう)客人ねこか』『いいへおたんちんのほふサ』『おきゃアかれ』 此ごろのはやりことばほれたがねこすかぬかおたんちんといふ也」(出典洒落本・鄽数可佳妓(1800)一曰)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android