おはしょり

日本大百科全書(ニッポニカ) 「おはしょり」の意味・わかりやすい解説

おはしょり

着丈(きたけ)より長く仕立てた女物長着を着るときに、腰のあたりでたくしあげた部分をいう。おはしょりの上に帯を締めるが、帯より下に6~7センチメートル出ると形がよい。おはしょりをすることによって、胴のしわを隠し、腰の形を整えることができる。また縫い直しのとき、おはしょり分をやや少なくして、裾(すそ)の傷みを切り取って仕立て直すことができる。江戸時代前期までは、小袖(こそで)は対丈(ついたけ)(着丈)に仕立てられていたが、中期には身丈が長くなり、室内では裾を引いていた。外出のときは「裾からげ」といって、抱え帯(しごき)を締めてたくしあげ、裾を短くして歩行の便を図った。今日のような形におはしょりをするようになったのは、明治中期になってからである。

[岡野和子]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

初冠,加冠,烏帽子着ともいう。男子が成人し,髪形,服装を改め,初めて冠をつける儀式。元服の時期は一定しなかったが,11歳から 17歳の間に行われた。儀式は時代,身分などによって異なり,平安時代には髪を...

元服の用語解説を読む