最新 地学事典 「オパサイト」の解説
オパサイト
opacite
火成岩中に産する黒色不透明で細粒な粒状または薄片状のものの一般的名称。opacusは「不透明」の意。H.Vogelsang(1872)命名。火山岩の石基中にふつうに認められる。また,火山岩中の角閃石・黒雲母などの含水鉱物の周縁に発達する暗黒集合体をオパサイト縁と呼ぶ。微細な磁鉄鉱・イルメナイトのほか,輝石,長石を含む場合もある。Garcia et al. (1979)は,極細粒な鉄・チタン酸化鉱物と輝石のマイクロライトからなるオパサイトをblackタイプ,細粒~中粒な鉄・チタン酸化鉱物,輝石,長石のマイクロライトからなるオパサイトをgabbroタイプと呼んで区別した。鉱物の酸化,脱水,脱水素,非平衡なメルトとの接触などが形成要因と考えられている。Rutherford et al. (1993)はgabbroタイプのオパサイトのうち,粗粒なマイクロライトからなり,単斜輝石に富むものを加熱による再結晶により形成されたと考えた。
執筆者:勝井 義雄・相澤 正隆
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

