おぼち(読み)オボチ

デジタル大辞泉 「おぼち」の意味・読み・例文・類語

おぼ‐ち

《「おぼ」は心のふさがる意。「ち」は釣り針》釣り針をのろっていう語。持ち主を不幸にするよくない釣り針。
「この鉤は、―」〈・上〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「おぼち」の意味・読み・例文・類語

おぼ‐ち

  1. 〘 名詞 〙 ( 「おぼ」は、分別がつかない、ぼんやり、の意。「ち」は釣り針 ) 分別がつかなくなる釣り針。所持者の不幸を祈る呪的性格を帯びた釣り針。おおち
    1. [初出の実例]「此の鉤は、淤煩鉤(オボち)、すす鉤、貧鉤(まぢち)、うる鉤、と云ひて」(出典古事記(712)上)

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