おもえり(読み)オモエリ

デジタル大辞泉 「おもえり」の意味・読み・例文・類語

おもえ‐り〔おもへ‐〕

《動詞「おも(思)う」に完了の助動詞「り」の付いた「思えり」の連用形から》顔つき。表情
まつろはぬ―あらば、即ち殺せ」〈天武紀〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「おもえり」の意味・読み・例文・類語

おもえ‐り おもへ‥

〘名〙 (動詞「おもう(思)」に、完了の助動詞「り」が付いた「おもえり」の連用形の名詞化) 顔つき。顔色。おもえらい。
書紀(720)敏達一二年是歳(前田本訓)「勅を宣(のりごと)する時に、厳(いつく)しく猛(たけ)き色(オモヘリ)を現(み)せて、催しつつ急に召(め)せ」
[補注]「万葉‐六一三」の「物思ふと人に見えじとなまじひに常念弊利ありそかねつる」の「常念弊利」を「つねのおもへり」と訓じて、「顔つき、顔色」の意とする説もある。

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