ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「オリンボス山」の意味・わかりやすい解説 オリンボス山オリンボスさんÓros Ólimbos 古代ギリシア語読みではオリュンポス Olympos。ギリシア,バルカン半島部中部,セサリア (古代名テッサリア) 地方東部にある山地。エーゲ海のセルマイコス湾西岸に位置し,ギリシアの最高峰 (2917m) を含む。テンビ谷をはさんで南東のオサ山 (1978m) に対し,南にラリサ平野を見おろす。雪をいただき,しばしば雲におおわれることから,古くからゼウスを父とし王とする神々が住むオリュンポス (オリンボス) 山と考えられてきた。神々はここにヘファイストスの建てた黄金の宮殿を並べて住み,絶えない饗宴の楽しみにふけりながら暮すとされた。彼らは,この山にちなみオリュンポス神と呼ばれる。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by