オート地向斜(読み)オートちこうしゃ(その他表記)autogeosyncline

岩石学辞典 「オート地向斜」の解説

オート地向斜

安定地塊の中の沈降の結果による盆地で,背後高地を伴わない独立した楕円状または舌状の窪地.これを満たす堆積物炭酸塩鉱物が主である[Kay : 1942, Auboin : 1965, 木村ほか : 1973].ここでは堆積と共に沈降を続けるが,周辺にあるさらに地殻運動の著しい地帯の運動と,オート地向斜の沈降とは関係がなく行われる[木村ほか : 1973].準地向斜(parageosyncline)であり,geosynclineという名称は必要ないという意見がある[Auboin : 1965].残留地向斜(residual geosyncline)も同義.

出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報

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