お狂言師(読み)おきょうげんし

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「お狂言師」の意味・わかりやすい解説

お狂言師
おきょうげんし

江戸時代における女優のこと。歌舞伎が男性のみの世界であるため,女性のみの一座を組み,男子禁制の大奥諸大名奥向き芝居舞踊を演じた。そのほとんどが町の踊り師匠で,それぞれの出入り先の大名がほぼ決っていた。その初めは明らかではないが,江戸時代中期には存在していたと考えられる。明治以後,女歌舞伎を興行した者もいたが,多くは舞踊家として独立し,歌舞伎の世界とは別の舞踊界成立の基となった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む