最新 地学事典 「カイノス石」の解説
カイノスせき
カイノス石
kainosite-(Y)
化学組成Ca2(Y, Ce)2Si4O12(CO3)・H2Oの鉱物。異常石とも。直方晶系,空間群Pmnb, 格子定数a1.3011nm, b1.4310, c0.6757,単位格子中4分子含む。結晶構造的特徴として,イットリウムとカルシウムはそれぞれ独立の陽イオン席を占有,交互に積層する層状構造。Si4O12四面体4員環を形成。透明~半透明,白~黄褐色の柱状~粒状結晶。ガラス~樹脂状光沢,劈開{110},断口亜貝殻状,脆弱,硬度5.5,比重3.5~3.6。光軸面(010),方位Z=a, 2V(-)40°,屈折率α1.665, β1.685, γ1.689,多色性なし,光分散不明瞭。スウェーデンのNordmarkおよびカナダのOntario州に産する。化学組成が珍しいので,ギリシア語のkainos(異常)から命名。
執筆者:青木 義和・宮脇 律郎
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

