普及版 字通 「カイ・はらい」の読み・字形・画数・意味
18画
[字訓] はらい
[説文解字]
[字形] 形声
声符は會(会)(かい)。〔説文〕一上に「を會する祭なり」とするが、〔玉〕に「災を除くなり」とあり、〔芸文類聚〕に引く〔説文〕にも「惡を除く祭なり」とあって、その方がよい。
[訓義]
1. はらい。わざわいをはらう。
2. 福を求める。
3. 財貨をあつめて、被災者を救う。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕 サイハヒ・サカフ・ヲフ 〔字鏡集〕 ホカフ・アカフ・サカフ・サイハヒ・オマツリコト・ヲフ
[語系]
會huat、kuatは声近く、刮kuatは會と同声。〔周礼、春官、詛祝〕にの「號」のことがみえ、〔天官、女祝、注〕に「災を除くをと曰ふ。はほ刮去のごときなり」と、刮の声義を以て説く。〔周礼、春官、大宗伯〕「禮」の〔注〕に「財を合會して、以て其の喪(うしな)ふを(か)ふ」とあって合会の意をとるが、本来は禳の意をもつものであろう。
[熟語]
▶・祭▶・禳▶・礼▶
[下接語]
攻
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報