普及版 字通 「カイ・もとめる」の読み・字形・画数・意味
5画
(異体字)
5画
[字訓] もとめる
[説文解字]
[甲骨文]
[金文]
[字形] 会意
勹(ほう)+(亡)。ともに人骨の象。これを呪霊として祈り求める意。〔説文〕十二下に「气(もと)むるなり」とあり、气・乞はもと同字。卜辞に・乞・气を祈求の意に用いる。「上甲(祖名)に方(外族の国名)を(禦がんことを)(もと)めんか」という例がある。乞・气は雲気をみて祈ることをいう。金文に(害)をも求の意に用いる。は祝詞の器である口((さい))を、把手のある大きな針で刺し、その祝を無効とする呪的な方法で、その声が近く、やはり祈求の意がある。
[訓義]
1. もとめる、こう。
2. あたえる。
[声系]
〔説文〕に声として曷(かつ)を収める。また曷声の字に(喝)・遏・(謁)・・歇・碣・(渇)・など三十三字を収める。は人骨を用いる呪儀、曷はそれに祝の器である曰(えつ)を加えた形で、みな・曷の声義を承ける。
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報