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カイリー市(読み)カイリー(その他表記)Kaili

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カイリー市」の意味・わかりやすい解説

カイリー(凱里)〔市〕
カイリー
Kaili

中国西南地方,クイチョウ (貴州) 省南東部の市。チエントンナン (黔東南) ミヤオ (苗) 族トン (侗) 族自治州の行政中心地がある。ミヤオリン (苗嶺) 山地北麓,チンシュイ (清水) 江の上流ロントウ (竜頭) 江にのぞむ盆地にある。「苗家穀倉」と呼ばれる稲作地域で,タバコの栽培も盛んである。山地では木材のほか桐油,つばき油を産する。地下資源には銅,水銀アンチモン石膏がある。行政中心地のカイリー鎮はチンシュイ江の小汽船による航行上限にあたり,シヤンチエン (湘黔) 鉄道も通る。冶金,農業機械,建築材料,紡績,化学肥料,木工,製紙などの工場が立地している。明・清代にはしばしば地主階級に対するミヤオ族蜂起の拠点となった。人口 38万 2003 (1990) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

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