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石膏 せっこう gypsum

翻訳|gypsum

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

石膏
せっこう
gypsum

CaSO4・2H2O 。単斜晶系の鉱物。比重 2.3~2.37,硬度2。無色または白色,ときに帯青,帯黄,帯灰色など。結晶は,卓状,柱状,塊状,繊維状など。晶相に応じて,雪花石膏 (アラバスター) ,透石膏,繊維石膏などと呼ばれる

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デジタル大辞泉の解説

せっ‐こう〔セキカウ〕【石×膏】

硫酸カルシウムと水からなる鉱物。無色透明ないし白色の結晶。水成岩石灰岩・粘土中に厚い層となって産する。白墨・セメント・彫刻材料などに使用。

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岩石学辞典の解説

石膏

石膏を主成分とする岩石と,鉱物種の両方の記述に使用されたが,現在では石膏という語はすべて鉱物に用いられている.水和した硫酸カルシウム(CaSO4・2H2O)である.一般にドロマイト,赤色粘土,硬石膏,岩塩(halite)などに伴われて,塊状,層状,堆積状などとして産出する.硬石膏が水和作用を受けて石膏となると考えられている[隅田 : 2002].

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漢方薬・生薬・栄養成分がわかる事典の解説

せっこう【石膏】

漢方薬に用いる生薬(しょうやく)の一つ。結晶となっている天然の含水硫酸カルシウム解熱消炎鎮静利尿止渇(しかつ)などの作用がある。扁桃(へんとう)炎咽頭(いんとう)炎に効く桔梗(ききょう)石膏熱中症糖尿病湿疹(しっしん)に効く白虎加人参湯(びゃっこかにんじんとう)気管支炎気管支喘息(ぜんそく)に効く麻杏甘石湯(まきょうかんせきとう)などに含まれる。

出典|講談社
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大辞林 第三版の解説

せっこう【石膏】

硫酸カルシウムの二水和物からなる鉱物。単斜晶系。無色ないし白色で、ガラス光沢がある。石灰岩・岩塩などとともに堆積層をなす。セメントに混入するほか建築材料などとして用いる。また、熱して焼き石膏とし、塑像の型や鋳型の製造などに使う。また、生薬として解熱・鎮静薬に用いる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

石膏
せっこう
gypsum

もっとも普通の硫酸塩鉱物の一つ。堆積(たいせき)岩、とくに塩類を含む、古生代から中生代の地層中や、黒鉱鉱床中、金属鉱床酸化帯中、火山噴出物、温泉沈殿物、塩湖沈殿物、および土壌や岩石露頭表面などに産する。自形は平行四辺形の輪郭をもった板状あるいは柱状など。集合の仕方としては繊維状、塊状、粉末状などがある。日本のおもな産地としては、秋田県北部の黒鉱鉱床中より多産するほか、山梨県身延(みのぶ)町夜子沢(よごさわ)の泥岩中の自形結晶が有名である。「砂漠のばらdesert rose」と称される結晶の集合体の構成物は、石膏あるいは重晶石である。[加藤 昭]

性質と用途

石膏には結晶形態の異なったものが7種知られている。二水石膏はセメントの凝結調節剤として多量に用いられる。二水石膏を150~200℃で焼いたのち、大気中で水分を吸収させ半水石膏(α(アルファ)型とβ(ベータ)型の混合)としたものが焼(しょう)石膏で、これは水と練って放置すると発熱しながらもとの二水石膏に戻り硬化する。石膏プラスター、石膏ボード、陶磁器用型材、金属工業用鋳型材、医療用など多様な用途がある。‐無水石膏は水和しにくいが、ミョウバンなどの刺激剤があると水和する。キーンスセメントや無水石膏プラスターなどに用いられる。‐無水石膏は事実上水和せず、死石膏といわれる。これを1300℃で熱すると、生石灰(酸化カルシウム)と硫酸カルシウムの固溶体が得られるが、これは石膏モルタルに応用されている。[鳥居泰男]

薬用

古代中国の『神農本草経(しんのうほんぞうきょう)』では中品に収載されている漢薬(石薬(せきやく))である。主成分は硫酸カルシウムであるが、硬石膏と軟石膏があり、薬用には通常後者を用いる。解熱、鎮静、止渇(しかつ)の効があり、頭痛、歯痛、喘息(ぜんそく)などにも応用される。石薬のなかでは比較的使用する機会が多く、口渇をとる目的で麻杏甘石湯(まきょうかんせきとう)、竹葉(ちくよう)石膏湯(とう)、小柴胡湯加桔梗(しょうさいことうかききょう)石膏などに配合される。[難波恒雄・御影雅幸]

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