カストロ・アルベス(読み)かすとろあるべす(その他表記)Antônio Frederico de Castro Alves

日本大百科全書(ニッポニカ) 「カストロ・アルベス」の意味・わかりやすい解説

カストロ・アルベス
かすとろあるべす
Antônio Frederico de Castro Alves
(1847―1871)

ブラジルのロマン主義詩人。奴隷解放詩人として知られる。19世紀ブラジルの歴史の流れ、とくに奴隷制廃止運動、共和主義運動とともに激しく生きた。またビクトル・ユゴーの影響を受け、奴隷制廃止を強く訴えた『奴隷船』、『アフリカの声』を収める詩集『奴隷』(1883)を残す。舞台女優との激しい恋を体験し、これに感興を得た官能的な叙情詩も残している。

[高橋都彦]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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