家庭医学館 「カタル性口内炎」の解説
かたるせいこうないえん【カタル性口内炎 Stomatitis Catarrhalis】
口腔粘膜(こうくうねんまく)が発赤腫脹(ほっせきしゅちょう)し(赤くなって腫(は)れ)、口の中の熱感、唾液(だえき)(つば)分泌(ぶんぴつ)の増加がみられる病気です。
すっぱい食べ物や塩辛い食べ物を口に入れると、しみることも少なくありません。
舌縁(ぜつえん)(舌のふち)、歯肉(しにく)におこることが多いのですが、口腔粘膜全般におよぶこともあります。
[原因]
口腔内の不潔、義歯(ぎし)や金冠などの刺激、熱湯や化学薬品の刺激などが原因となります。
また、かぜ、胃腸の病気の部分症状としてもおこります。
[治療]
まず、原因となる刺激の検索を行ない、口腔内の炎症状態、部位の観察を行ないます。
そして、原因となる刺激を取り除き、ポビドンヨード(イソジン)やアズレンによるうがいを頻繁(ひんぱん)に行なって、口の中の清潔を保つことが行なわれます。