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輝石 きせき pyroxene

翻訳|pyroxene

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

輝石
きせき
pyroxene

単斜晶系または斜方晶系に属する柱状結晶をなす重要な造岩鉱物の一つ。 W1-P(X,Y)1+PZ2O6 ,ただし p=0~1 ,W=カルシウムナトリウム,X=マグネシウム,鉄(II),マンガンニッケルリチウム,Y=アルミニウム,鉄(III),Z=ケイ素,アルミニウムの一般式で表わされる。

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デジタル大辞泉の解説

き‐せき【輝石】

カルシウムマグネシウムなどを含む複雑な珪酸塩(けいさんえん)鉱物斜方晶系に属する斜方輝石と、単斜晶系単斜輝石とがある。火成岩変成岩の重要な造岩鉱物。

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百科事典マイペディアの解説

輝石【きせき】

最も普通にみられる造岩鉱物。化学組成がR′SiO3で表されるケイ酸塩鉱物で,結晶構造チェーン型。Rのところにはいる元素(括弧内に示した)により種類が異なる。
→関連項目輝岩

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世界大百科事典 第2版の解説

きせき【輝石 pyroxene】

ケイ酸塩鉱物の一種で,地殻の主要な岩石である火成岩変成岩マントル上部の岩石,および月の岩石や隕石などにごくふつうに含まれる造岩鉱物である。輝石はケイ素原子1個を酸素原子4個が囲む四面体SiO4が,2個の酸素原子を互いに共有しながら一次元的に無限に連なった構造を有する。そのようなSiO4よりなる鎖と鎖の間にMg2+,Fe2+,Ca2+その他の陽イオンが入って鎖を互いに結びつけている。輝石には斜方晶系に属する斜方輝石単斜晶系に属する単斜輝石とがある。

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大辞林 第三版の解説

きせき【輝石】

鉄・マグネシウム・カルシウムなどのケイ酸塩鉱物。斜方晶系と単斜晶系とがある。火成岩・変成岩を構成する主要鉱物。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

輝石
きせき
pyroxene

重要な造岩鉱物の一群で、現在まで23種類知られている。日本で産するのは、頑火(がんか)輝石、鉄珪(けい)輝石、単斜頑火輝石、加納輝石、ピジョン輝石、ドンピーコー輝石、透輝石、灰鉄輝石、ヨハンセン輝石、ひすい輝石、コスモクロア輝石、エジリン輝石、エジリン普通輝石、普通輝石、オンファス輝石、リチア輝石である。頑火輝石、鉄珪輝石、ドンピーコー輝石が斜方晶系に属し、以上を斜方輝石と総称する。そのほかはすべて単斜晶系に属し、単斜輝石と総称される。
 輝石の劈開(へきかい)は、二方向に完全で、これらのなす角がほぼ直角のため、よく外観の似た角閃(かくせん)石と区別ができる。結晶構造の基本は、ケイ素イオンを中心にもつ4個の酸素原子がつくる四面体が、二つの頂点を共有しあって無限に伸びた単鎖で特徴づけられる。輝石の化学組成は変化に富み、また産状も多い。中性ないし塩基性の火成岩、超塩基性岩中、また接触変成岩や広域変成岩中、花崗(かこう)岩ペグマタイト、隕石(いんせき)中にも産する。輝石はしばしば分解して、角閃石、緑泥石、雲母(うんも)、蛇紋石鉱物などに変化している。輝石のうち、ひすい輝石の緻密(ちみつ)な塊、淡紅あるいは緑色透明なリチア輝石の結晶は宝石用に、またリチア輝石そのものはリチウムの原料として採掘の対象となっている。昔、輝石は火成岩中には場違いなものと誤って信じられていたところから、英名はギリシア語の「火」と「他人」をあわせて名づけられた。[松原 聰]

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