かっきと(読み)カッキト

デジタル大辞泉 「かっきと」の意味・読み・例文・類語

かっき‐と

[副]
矢を放つときの音を表す語。
「きりきりきりと引きしぼり、しばし固めて―放し」〈浄・百合若大臣
確かなさま。かっきり。
「―身共はさやうに存ずるほどに」〈虎明狂・筑紫の奥

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精選版 日本国語大辞典 「かっきと」の意味・読み・例文・類語

かっき‐と

  1. 〘 副詞 〙
  2. 物の触れて発する音を表わす語。特に、弓から矢が放たれるとき、また、矢がするどくささったときの音をいう。
    1. [初出の実例]「きりきりとひきしほりかなくりはなしにかっきとはなす」(出典:幸若・高たち(室町末‐近世初))
  3. たしかなさま、しっかりしたさま、はっきりとしたさまを表わす語。かっきり。
    1. [初出の実例]「持牢は城がまえをかっきと牢(かた)うもってよう守ることぞ」(出典:玉塵抄(1563)四五)

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