かなぐり放し(読み)かなぐりはなし

精選版 日本国語大辞典 「かなぐり放し」の意味・読み・例文・類語

かなぐり‐はなし【かなぐり放】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) 弓矢などを手荒く急に射放すこと。また、そのさま。転じて、一気呵成物事を行なうこと。
    1. [初出の実例]「心経の一巻もかなくりはなしにおほえ候へは」(出典:結城氏新法度(1556)八七条)
    2. 「まるきの弓やにうちつがい、きりきりと引つめ、かなぐりはなしにはなしける」(出典:浄瑠璃・四天王つくしせめ(1677)四)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android