日本大百科全書(ニッポニカ) 「カナーン語」の意味・わかりやすい解説 カナーン語かなーんごCanaanite 古代カナーンの地(パレスチナ)で話された、セム語族・北西セム語派に属する一群の言語。ヘブライ語とフェニキア語を代表とし、両言語とも紀元前1000年ごろからの資料を残す。それ以前の姿は、エジプト出土のアマルナ文書(もんじょ)(前14世紀)などから部分的に知られる。音韻面で、セム祖語の*āがōに、*がšに、*がzに変化した点が特徴的である。なお、前14~前13世紀のまとまった資料をもつウガリト語を含めていう場合もある。[柘植洋一][参照項目] | ウガリト語 | ハム・セム語族 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例