カノコバト(読み)かのこばと(その他表記)spotted dove

日本大百科全書(ニッポニカ) 「カノコバト」の意味・わかりやすい解説

カノコバト
かのこばと / 鹿子鳩
spotted dove
[学] Streptopelia chinensis

鳥綱ハト目ハト科の鳥。アジア南部に広く分布し、インド、インドシナ半島マレー半島大スンダ列島海南島、台湾、中国黄河以南に自然分布する。ペットとして飼われるが、それが逃げ出して分布を広げている地方も多く、アメリカのカリフォルニア州ニュージーランド、オーストラリアでは普通にみられる。農耕地、市街地、浅い林にすみ、草の種子を好んで食べる。全長約30センチメートル、全身灰褐色で、背と雨覆(あまおおい)には、黒い縦斑(じゅうはん)がある。後頸(こうけい)から胸にかけて、白と黒のまだら模様があり、和名の由来となっている。繁殖期は定まっていず、樹枝上の巣に2卵を産む。じょうぶな鳥で、繁殖も容易である。

[竹下信雄]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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