カヤキリ(読み)かやきり

日本大百科全書(ニッポニカ) 「カヤキリ」の意味・わかりやすい解説

カヤキリ
かやきり / 萱切
[学] Pseudorhynchus japonicus

昆虫綱直翅(ちょくし)目キリギリス科に属する昆虫。とがった頭頂をもち、大形で体が太く、全体が緑色または褐色を帯びるキリギリスで、雄はジーンという強い連続音を出して鳴く。体長45~50ミリメートル、翅端まででは80ミリメートル内外。顔面はやや赤褐色がかり、前胸背板の左右の稜(りょう)に黄白色の条(すじ)をもつ。頭部は大きく、頭頂は三稜形でとがるが短い。前翅は幅広く、先端は丸くなる。雄の発音器は大きい。後肢(こうし)は体に比べてキリギリス科のなかでは短いほうである。雌の産卵管は長い。ススキ原などを好み、成虫夏季に出現する。雄は午後4時ごろから鳴きだすが、体色が草の色と紛らわしいため、近くにいてもみつけにくい。

[山崎柄根]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

小学館の図鑑NEO[新版]昆虫 「カヤキリ」の解説

カヤキリ
学名:Pseudorhyncus japonicus

種名 / カヤキリ
解説 / 草原にすみます。
目名科名 / バッタ目|キリギリス科
体の大きさ / 45~50mm
分布 / 本州(関東地方以西)~九州
成虫出現期 / 7~9月
幼虫の食べ物 / 雑食性
鳴き声 / ジー

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