カロテン当量

栄養・生化学辞典 「カロテン当量」の解説

カロテン当量

 「β-カロテン当量」として使われる.プロビタミンAとしてのカロテンの効力を示す方法で,β-カロテンがall-trans-レチノールの50%の生理活性をもち,それ以外のプロビタミンAの作用をもつカロテンがβ-カロテンの50%程度の生理活性をもつことから,食品中の全カロテンの生理活性をβ-カロテンの活性に変換して表示する方法.ビタミンAの国際単位は1単位を0.3μgのall-trans-レチノールとして0.6μgのβ-カロテンとするが,レチノール当量ではβ-カロテンから生成するレチナール吸収率が低いため活性はさらに低くなりall-trans-レチノールの1/6,他のカロテンはその半分で1/12としている.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android